ハノイ大教会
ハノイ大教会は、別名セント=ジョセフ教会と呼ばれる由緒正しきカトリック教会。
ハノイ市内では最大規模を誇る風格ある教会で、1886年。現在は左右に二つの尖塔を有していますが、これは1900年代初頭に改築されたものです。
ホーチミンの聖母マリア教会も同様に二つの尖塔が印象的ですが、これは「ネオゴシック建築」と呼ばれる建築技法。
18世紀に盛り上がったイギリスを発祥とする建築で、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア、アメリカへと普及してきました。
別名のセントジョセフは、日本では聖ヨセフという名で知られています。
イエス=キリストの義父ですね。
場所
教会はホアンキエム湖北部を拠点に、徒歩10分程度の距離にあります。
ホアンキエム湖からレータイトー通りを歩き、ハンチョン通りを横切った正面に位置し、目前のニャートー通りは日本人旅行客の主要観光エリアにもなっています。
周辺はお土産店、カフェ、レストラン、安宿通りなどがあるため、ここで半日程度はくつろぐことができそうです。ハノイにはホーチミンほどお洒落なカフェがないので、カフェ巡りをしたい方は、この界隈で探してみるといいでしょう。
お店は競争が激しいせいか、定期的に変わりますので、実際どのお店があるかは直接確かめるようにしてください。
熱心なカトリック教徒を横目に……
ハノイ大教会は、ハノイ市に住むカトリック教徒にとって、いわば象徴的な存在です。
ミサや日曜礼拝を欠かさずに行く信者の姿は、日本にいてはなかなか見る機会がないでしょう。
ベトナムは8割が仏教徒といわれていて、残りの2割にカトリック教徒やそのほか新興宗教があります。
しかし、筆者の感覚だと、カトリック教徒はもっと多いように感じます。
彼らの多くは十字架のネックレスをして、財布にイエスやマリアの写真を入れています。
彼らの心のよりどころとなっていることは間違いなく、そういった信仰は非常に神秘的に感じます。
教会内には美しいステンドグラスが装飾されていて、イエスやマリアにちなんだ肖像画を見ることができます。
また、教会の前にもイエスを抱いたマリア像が象徴的のように立っています。
ミサの時間になると、教会周辺は鐘の音が響き渡り、それは本当に西洋を感じさせる美しい音色です。
また、教会周辺は小さな個人経営の食堂が並んでいて、若者をはじめ老若男女が談笑に集う憩いの場ともなっています。
チェーやとうもろこしといった屋台グルメも食べることができますし、名物のブンチャーの食堂もあります。現地のカトリック教徒に混じって昼食を食べるのもいいものです。
彼らは非常に人懐っこい性格をしているので、きっと交流をすることもできるでしょう。
名称:ハノイ大教会(Nha Tho Lon)
住所:40 Nha Chung St.
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