国立歴史博物館(旧革命博物館)
国立歴史博物館から徒歩3分ほどの距離あるのがこちら、「国立歴史博物館」!。
そう、同じ名前なので注意してください。
同じく市民劇場の近くなので、ホアンキエム湖東方からなら徒歩圏内です。
また、博物館付近には観光客向けの三輪人力車のシクロが並んで待機しています。
観光に疲れた方は、これに乗ってホテルまで帰るのもいいでしょう。
ただし値段交渉をきちんとしなければ、かなりの額ぼったくられます。
国立歴史博物館(旧革命博物館)
国立歴史博物館(旧革命博物館)はフランス統治時代には税務署として利用されていたため、現在でも館内は狭い仕切りで覆われた小部屋がたくさんあります。
内装をそのままの状態で博物館にするのがベトナム流なので、展示品はもちろん、内装、装飾などからも当時の時代背景を感じ取ることができます。
館内はベトナムの歴史や地域の特性などをパネルで紹介していて、ベトナム戦争や抗仏戦争時に活躍した政治指導者の経歴や功績も知ることができます。
こちらの写真の人物は「ホートゥンマウ(Ho Tung Mau)」。
ベトナム戦争がはじまるまえのフランス統治時代に独立に向けて活躍した革命家の一人。
革命家といえばホーチミン氏を真っ先にイメージするでしょうが、その他にも活躍した英雄はたくさんいます。
そして、ここではその英雄一人ひとりの顔写真や経歴を知ることができます。
短期旅行者は気づかないかもしれませんが、ホートゥンマウは、グエンディンチウ、チャンフンダオといったベトナムを代表する英雄は、実は在住日本人も誰もが知っています。
なぜかというと、彼らはみんなベトナムの町を構成する通りの名前に名付けられているからです。
ホアンキエム湖に沿って走るディンティンホアン通り。
これももちろん英雄のベトナム人の名前です。
興味深いベトナム
現在でもモンクメール系の少数民族が暮らしているエリアで、この写真はそこで行われたゾウのレース。
21世紀の現在でこのようなことが普通に行われていると考えると、なにか不思議な感覚ですね。
ベトナムには53の少数民族がいますが、近年はキン族(ベトナム人)との確執も取り沙汰されています。
これはベトナムに限ったことではなく、アメリカもそうですし、もっといえば日本でも同様です。
我々が一般的にいう少数民族といっても、彼らからすると、自分たちはキン族がここに大挙する以前から暮らしていたネイティブです。その少数民族を外に追いやったキン族との確執は、外部の人間の知るところではありません。
ただし、全員がそうではなく、ベトナム人とうまく関係を築いている少数民族も多くいます。
例えば華モン族、コホー族、チャム族、タイー族の方々などです。
彼らは自分たちの生活をより豊かにするために、ベトナム人と商取引をして経済を循環させています。
この写真1枚みても、撮影したのはもちろんベトナム人。
そしてギャラリーにも多数のベトナム人が参加しているところをみると、少数民族とベトナム人がうまく共存しているのがわかります。
名称:国立歴史博物館(旧革命博物館)
住所:216 Tran Quang Khai St. Hanoi
(管理人へのご連絡は不要です)