ベトナム国立美術博物館

IMG_1659ハノイは政治と芸術の町と言われています。ハノイの郷愁漂う雰囲気は、確かにベトナム文化を形成するに足る不思議なものを感じとることができます。

常夏の気候を持つホーチミンでは感じられない独特の風は、人々をおのずと詩人にすることでしょう。

ベトナムの文化や芸術作品を見学したい方は、「ベトナム国立美術館」へ足を運んでみてください。

ベトナムの芸術と歴史に触れる

IMG_1566こちらの美術館は本館と別館に分かれていて、考古学的視点、芸術的視点、宗教的視点と異なる角度からベトナムの美術品を紹介しています。

いずれも貴重な品々で、非常に美品です。
特に宗教的視点で紹介されている仏教関連像は、美しくもあでやか。
神々しさもありますが、それ以上に深い歴史を物語っています。

IMG_15791階から3階まであり、別館も合わせるとかなりの展示点数となるので、すべてを見て回る必要はありません。廊下を歩いていて、気になった部屋に入ってみて展示品を愛でてください。

一応各フロアの階段端に展示されているエリア年代が記載されていますが、それほど参考にはなりません。

展示品には英語翻訳があるものとないものがありますが、いずれにしろ詳しい解説はなく、絵画であれば作家と年代くらいしか表記されていません。
単純に目で見て楽しんでください。

また、閉館時間は17時ですが、人がいなければ16時を回ったあたりから職員は早々に帰ってしまいますし、警備員が回り、人がいない部屋から鍵をかけていきます。

別館には貴重な美術品が置いてあるほか、3階の少数民族エリアは外国人観光客に人気があります。
閉館近くになると、警備員が鍵を閉めてしまいますので、こちらに興味がある方は、最初に見学することをおすすめします。

また、警備員はよく部屋の中を見ないで鍵を閉めるので、取り残されないように注意してください。

少数民族の衣装が展示

IMG_1623別館3階には、少数民族の衣装や暮らしを紹介したコーナーがあります。

いずれもレプリカではなく本物のようなので、貴重な品々です。
ここで見学できるのは北部サパに暮らす山岳民族で、彼らの華やかな衣装は品質が高く、その衣装生地は高く売買されてお土産店にも並んでいます。

少数民族衣装生地を使ったポーチやバッグがあるかと思いますが、その9割は、この北部山岳民族の方々の衣装生地となります。

ちなみに、ベトナムには53の少数民族とキン族が共存して暮らしています。
キン族はベトナムの人口の8割を占め、ベトナム語を話す世間一般で言われるベトナム人となります。

残りの2割は少数民族としてベトナム各地に暮らしています。
ある民族は自分たちだけの文化を形成しひっそりと暮らし、またある民族はキン族と商売することによって経済を発展させています。

「少数民族」と聞くと日本ではあまり馴染みのない言葉なのでミステリアスな感じがしますね。
博物館では彼らの生活や文化に触れることができるので、思う存分見学していってください。

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