ハンヤウ通り
ハンダウ通りはホアンキエム湖東部のディンティンホアン通りからそのまま旧市街に向かって続く通り。
ハンダウ通りをさらに直進するとレストランやコンビニ、バーなどがあるハンベー通りへと続いているため、外国人も多く訪れる道の一つとなります。
ただし、店が閉店する夜が深まる時間になると、人工的な光は消え、あたりは薄闇に包まれます。
決して治安がいいとは言えないので、夜遅くにこの道を通るのはあまり賢明とは言えません。
靴通り
ハンダウ通りの「ヤウ」とは「油(オイル)」を表します。
「ハン」は商品という意味なので、この通りはかつて油屋が並ぶ通りでだったと予想することができます。
しかし、現在は油屋はなく、ご覧の通り靴屋が軒を連ねている「靴屋通り」になっています。
昔ながらの老舗の靴屋は修理屋も兼ねていて、壊れた靴を直してくれます。
一方、老舗だけではなく、煌びやかなネオン看板を持つシューズショップもあります。
流行りのナイキやアディダス、ヴァンズにアシックスといったスニーカーが並んでいます。
ただし、本物かどうかは素人目には判断つきませんので、偽物でもいいという方のみご購入ください。
筆者の所管だと、値段が非常に安いのでほぼ100%偽物だと思います。旅行者の中には「ベトナムは暑いんだから、靴もビーサンやサンダルで十分」と思う方もいらっしゃることでしょう。
しかし、当のベトナム人はそんなこと思いません。
流行りに敏感な若者は、靴のファッションにもこだわります。
近年はナイキやアディダスといった世界的に有名なブランドのオフィシャルショップも立て続けにオープンしました。
ベトナム人の平均所得は年収で2400ドル程度。
ブランド品は敷板が高いのですが、それでも無理して買う若者は非常に多くいます。
このハンヤウ通りにもお洒落の靴を求め、「偽物でも安ければいいや」と思うベトナム人で毎夜あふれかえっています。
城下町としての旧市街
旧市街は首都をタンロンに置いていたときの城下町として栄えました。
現在ハノイ西地区には世界遺産に登録されているタンロン遺跡がありますが、ざっと地図を見ると、このタンロン遺跡から旧市街はかなり離れていることが分かります。
しかし、これはあくまでも城の残骸。
つまりはごく一部しか発掘されていないためです。
実際、研究者の予想では、タンロン城は半径3キロにわたって続いていて、旧市街の場所と隣接していたのではないかいわれています。
当時タンロンは北部ベトナムを支配する大きな政権でしたので、それくらい大規模でも不思議ではないでしょう。
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