郊外観光のすすめ

IMG_2055ハノイ旅行で時間があれば是非楽しんでいただきたいのが「郊外」です。

ハノイ市街地の散策もいいですが、「もっとベトナムらしさを感じたい」、「大自然を体験したい」といった考えを持っているならば、郊外観光に出かけてみてはいかがでしょうか。

郊外観光へ行く方法

郊外観光の方法ですが、一つは「タクシーをチャーター」する方法が挙げられます。
1日チャーターして100万ドン前後なので、日本円に換算すると5000円程度。
決して安くはありませんね。

また、これは交渉がうまくいったときの料金なので、ぼったくられたら1万円以上かかることもざらにあります。
もしタクシーをチャーターする場合は信頼できそうなドライバーを根気よく探してください。

もう一つの方法は、「ツアーに参加する」ことです。
最も安心で、タクシーで行くよりも安上がりとなります。

メリットとしては、道に迷うことなく最短で行けることと、安く行けること。
そして日本語ガイドがつくことも魅力です。


デメリットは、行きたくもない場所も行くことになるかもしれないことと、ほかの旅行者と混載になることです。
自由は効かないので、それはツアーのデメリットといえるでしょう。

ただし、電車の通っていないベトナムにおいて遠方への観光はツアーがおすすめとなります。
距離もありますし、インフラも整っていないので、個人で行っても途方に暮れてしまいます。

バッチャン村

IMG_1811バッチャン村は、ハノイ市内から最も近い郊外観光エリア。

ガイドブックでもお馴染みのエリアで、ベトナムの伝統工芸であるバッチャン焼きは、ここバッチャン村で作られたものだけを指します。
バッチャン村では直売店が並んでいますので、通常よりも安く買うことができるほか、市内の店では並んでいないデザインの陶磁器もあります。

バッチャン村は古くは中国に献上する陶磁器類を作って発展しました。
現在では廃れた雰囲気がありますが、その古き時代の空気を歩いていると感じることができます。

路地を歩いた奥にはお洒落なお店が広がっていたり、セラミックを焼いている工場に当たったりと、新しい発見を次々にすることができます。
ただただ歩くだけで楽しめるのがバッチャン村のいいところ。

ここまでならタクシーで半日チャーターするだけで行くことができます。料金は往復で50万ドン程度が相場。
バイクタクシーならば半値で行くこともできるでしょう。

サパ

IMG_2069サパはハノイから北西に向かうこと380km。
海抜1650mの山岳高原地帯で、中国雲南省との国境近くにあるラオカイ省の一部です。

サパには華モン族をはじめとするいくつかの少数民族が暮らしていて、彼らの暮らすエリアをトレッキング&人々と交流するツアーが人気です。多民族国家であるベトナムらしい風情ある旅をおくることができるでしょう。

ただし、難点は移動です。
ハノイからサパまでは10時間以上かかるため、寝台列車で1日かけて向かうのが基本です。
短期滞在者には少し厳しい日程かもしれません。

また、もし予算に余裕があるならば、「ビクトリアエクスプレス」と呼ばれるラグジュアリートレインで行くのがおすすめです。
異国の地で快適な列車旅を楽しんでください。

ハロン湾

Halong_Bay_-_Vietnam_01ハロン湾はベトナムの誇る世界遺産。
広大な湖の上に数千の奇岩水面から突き出ている様子は、水墨画のようで美しいです。

早朝の朝霧がかかる風景も古の時代を感じさせ、夕方のサンセットは恋人と見る価値があります。

日帰りクルージングもありますが、おすすめは船上で一泊するツアーです。
朝は甲板に出てヨガを体験したり、船上ビュッフェは非日常の時間を体験させてくれます。

クルージングツアーは多数の旅行会社が催行していて、どこのクルージング会社と契約しているかによって、乗れる船が異なります。
デスクに行けば、どんな船に乗れるのかを写真付きで教えてくれるので、それを参考にいくつかの旅行会社の中から選んでください。

ニンビン省

Tam_Coc_Sailing「陸のハロン湾」と呼び声高いニンビン省。
その中にあるチャンアンと呼ばれるエリアは世界遺産に登録されています。

ハロン湾が湖とその奇岩を愛でる景勝地であるならば、ニンビン省は川とその背景にそびえたつ古き時間を持つ岩山。

まるでジュラシックパークのような気分に浸ることができるネイチャーリゾート。
川を手漕ぎボートで下ったり、鍾乳洞に入ったりすることができます。

ただし、こちらは景勝地のみなので、雨季の時期や冬の時期は見学が困難です。11月、もしくは3月、4月に向かいましょう。数年前までは限られた旅行会社でしかツアーは組まれていませんでしたが、世界遺産に登録されて以来、どこの旅行会社も催行するようになりました。

ハノイ市内から南下すること2時間強なので、それほど遠くはありません。

郊外観光のワンポイントアドバイス

筆者がときおり日本人観光客を郊外エリアで見かけるのですが、中には「すみません、助けてください」と声をかけてくる人が。

聞いてみると、店で食事をしたはいいものの、会計の際に日本円は使えないといわれたそうです。
確かにベトナムドンはベトナム国内でしか利用価値がないほか、ベトナムドンから外貨はレートが悪いので、必要最低限しか両替しないというのは賢い選択です。

しかし、それで支払いができなければ元も子もありませんね。
結局筆者が手持ちのドンと彼らの円を交換してあげたのですが、もし筆者がいなかったらどうしていたのでしょうか……。

ベトナムの都心であれば、日本円が使えなくとも、近くの両替所で両替することができます。
しかし、郊外であればそれもできませんし、現地人は日本円を見たことないので、「偽札じゃないだろうな」と怪しむことでしょう。

郊外観光では、必要分の現地通貨(ベトナムドン)を用意しておきましょう。

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